認知行動療法
歯ぎしりやくいしばりなど、顎関節症の原因となる習慣的行動を自覚して、それを取り除くように行動しましょう。
そのうえで、日常生活の中で「セルフケア」を行い、治療に参加しましょう。
- セルフケアの方法
- 顎を安静にする
顎の力を抜くために唇を閉じ、上下の歯を離しておく。食事はなるべく軟らかい食べ物にします。
- 痛いことをしない
- 食事中や会話中などに、痛くなるほど動かさない。顎を休ませる工夫をします。
- 軽く開口
- 軽く開口し、5秒保持して筋ストレッチを行います。血行が良くなり、痛みや緊張も緩和します。
その他に、正しい姿勢を保つ、顎を運動させる筋エクササイズなどを行い、自力で治す努力をします。これらは初期治療ですが、これだけでも大きな効果が期待出来ます。
スプリント療法
スプリントやマウスピースと呼ばれる装置を寝るときに装着することにより、歯ぎしりによる弊害を防止出来ます。
薬物療法
関節に炎症が起こっている場合には、薬で炎症を鎮め、痛みをとります。
その他に、関節内に強い炎症があったり、癒着などが起きている場合には外科治療も行います。症状によって各種の治療を組み合わせて行います。歯科医師の指示のもとで正しい治療を行って下さい。
A3、そんなことはありません。特に治療をしなくても、やがて症状が改善に向かい、自然に治ることも多い病気です。
しかし、痛みがあったり、口が開けにくいなどの症状があって、日常生活に支障をきたしているなら、それらの症状を取り除くために治療が必要です。
もし、顎関節に異常や不快を感じたら、歯科医師にご相談下さい。